米国公認管理会計士(USCMA)求人を大手転職サイトMonsterで調べてみた。
日本で知名度がある米国公認会計士(USCPA)と比較される米国公認管理会計士(USCMA)。日本ではまだマイナー資格ですが調べているとUSCMAを持っていてもアメリカで就職に役立たないという記事を見つけ、ちゃんとアメリカでは認知されている資格だよ!と言いたくて記事をまとめました。
この記事のおすすめの読者
USCMAの市場価値を知りたい人
海外、特にアメリカでの経理職求人を知りたい人
経理の仕事を英語で把握したい人
まず私がアメリカにいたときに少しお世話になったMonsterという大手求人サイトで調べました。日本ではIndeedの方が有名ですが、現地の友人に転職者へのフォローが良いからこっちがおすすめと言われて使っていました。老舗のサイトで地域やデータ数もたくさんあり十分な転職サイトです。
早速、経理業務と言うことでAccountantと検索してみたら9万件以上の募集がありました。(検索する度に数字が変わり常に増減していました。)ただJob Description(職務要件)がしっかりと定まっているアメリカではAccountantといってもいろんな仕事があります。そして役職やタイトルを好む傾向があるのでいろんな業務の役職を用意するためにどんどん細分化していきます。うち経理関係の有名どころのAccountantに求められる能力を実際の求人票を元にまとめてみました。
<Staff Accountant:経理業務の担当者>
いわゆる新卒経理レベルの仕事です。仕事内容は会社次第で変わりますが、必須能力はほぼ大学の学位、GAAPの知識、PCスキル(Excel)、良好なコミュニケーション能力のどれかになります。CPAやCMA等の資格はあればもちろん好ましいけれど、無くても許容される企業もある担当者レベルです。日本で日商簿記3級や2級があると好ましいとあるのと一緒ですね。
<Manager Accountant:経理業務の責任者>
マネージャーとしてスタッフの教育や指導、一連の業務指示等を行いますが、必須能力は上述のStaff Accountantの能力に追加で経 理財務分野での経験や実績とCPAやCMAの資格が増えていました。このレベルになってくると知識や理解度を示す資格があることが重要になってくるようです。もちろん給料も上がっています。
<General Ledger Accountant:経理業務の担当者>
General Ledgerを和訳すると総勘定元帳になりますが、職務要件を見ているとだいたいStaff Accountantと同じです。日本でも同じ仕事内容でも役職が少し異なるように英語でも異なるだけのようです。会社にもよりますが売掛金(A/R)や買掛金(A/P)のコメントがちらほらあったので、伝票処理であったり入出金の確認をしたりする仕事に特化している企業もあるようです。ただこの業務の責任者(Manager)は見つけられなかったので、担当者として与えられている業務要件の一つという位置づけのようです。
<Cost Accountant / Cost Accounting Manager(Analyst):原価管理者/責任者(分析者)>
経理業務の中からCost(原価)に特化した担当者のため、Staff Accountantよりも要求されることが少ないです。ただそこから派生したCost Accounting ManagerやAnalystはManager Accountant同様に経験年数やCMAやCPAの資格を要求されていました。また原価をどうすれば下げられるかという経営に影響与える分野のためCMAを優先する企業も見受けられました。
<Tax Accountant / Tax Manager:税務担当者/責任者>
税務は経理財務の世界とはまた異なり、アメリカでも米国税理士(EA)という資格があります。よってEA資格や、CPAが要求されることになります。TaxにおいてCPAを要求される背景としては、アメリカにおいて監査業務がCPAの領域(独占業務)であり、税務業務がEAの領域(一部独占業務)だからです。この分野においてCMAは正直言及されていませんでした。
参考までに調べて出てきた求められる能力の箇所の画面コピーを残しておきます。日によっても内容が変わっていくのですが、ぜひ以下のURLより検索してみてください!
大手求人サイトMonster-> https://www.monster.com/
仕事で時々自分の業務を英語で説明しないといけない時はありませんか?そういう時も海外転職サイトのjob descriptionは参考になりますよ!
最後に米国公認管理会計士の資格について以下の通りまとめていますので宜しければ合わせてみてみてください!