原則3
公開日: 2022.03.06  | 更新日: 2022.03.06

ハイパフォーマンスな管理会計士に必要なものとは?

前回の記事でグローバル管理会計原則なるものがあり、それには4つの原則があることをまとめました。次はその原則を元にどう行動すればより有効な管理会計になるかについてまとめます。

内容は前回同様、CGMAのグローバル管理会計原則情報になります。

https://www.cgma.org/content/dam/cgma/resources/reports/downloadabledocuments/japanese-full-gmap-document.pdf

さっそく結論から申し上げると、

1.ヒト(People)

2.原則(Principles)

3.業務評価(Performance system)

4.実務領域(Practice areas)

を揃えることで、効果的に有効な管理会計を機能させることができるようです。…が、これだけ言われても全く意味が分かりませんよね。他の資料の情報と組み合わせて私なりに文章にまとめると、

1.何はともあれ管理会計士は優秀な人材であることが好ましいです。

2.管理会計士にはグローバル管理会計4原則を理解してもらいます。

3.会社は管理会計を重要視し業務評価を実施してください。

4.管理会計士は主に14種類の実務領域で応えます。

と、解釈しましたが…ちょっとこれだけだと少し味気ないですね。もう少し深堀していきます。

1.ヒトについて

管理会計士にとって優秀と見なされる能力の定義がありました。

まずは会計・財務の専門能力を身に付けること。次にそれをビジネスレベルで活用すること。そして意思決定者の行動に影響を与えること。最終的には会社も導いていくこと、だそうです。

具体的な行動や状態としては、以下の例が挙げられます。

  • 生涯を通じて学習し、継続的に専門能力の向上を務めること。

  • 先入観を与える表現をしないこと。

  • 自社だけではなく、公共の利益も考慮すること。

  • 倫理に基づく行動をとること。

なお、重要な優秀さの根幹は倫理のようです。というのも、専門能力も意思決定者への説明の上手さもすべては「技術(テクニック)」であり、訓練によって身に付けられる能力だからです。

倫理的かどうかは、管理会計士の行動や態度で分かります。ただ、目に映る行動や態度だけでその人を理解できるかは難しく、誤った行動や態度をとったとしても、その後どう行動していくかが重要で、短期的ではなく、長期的な判断が重要かと思います。

結局、このポイントがあることで4原則の最後の「信頼」にも繋がるわけですね。次で原則の結論をまとめていますが、詳しくは前回の記事をご参考お願いいたします。

2.原則について

私なりの原則の解釈は以下の通りです。(前回の記事より抜粋)

正しい情報を集めて因果関係(関連性)を把握し分析する。その結果を経営者に伝え、より良い意思決定をしてもらう。そのためには相手に伝わる(影響)表現も必要だし、仕事を通して相手から信頼を得ることも大切だ。

グローバル管理会計原則の詳細は前回の記事を参考下さい。

これが世界標準?グローバル管理会計原則とは?

管理会計の原則を調べていたら米国管理会計人協会(IMA)のまとめる管理会計の原則なるものを発見しましたが、さらに調べてみるとグローバル管理会計原則なるものを発見しました。 ... 続きを読む

原則2

管理会計とは財務と経営をつなぐ仕事であり、財務と非財務の情報を合わせて業績を改善する支援をすることが大切です。ただ情報があふれている現代では、情報の関連性や分析は複雑になっているため、情報にはわかりやすさの特徴を持つことが重要になっていきます。

相手に伝えるときは、専門用語を使いすぎず、不明瞭な表現は避け、重要でない情報を伝えたり、取り留めもなく話したりしないように注意してください。管理会計士がフィルターとなって、不純物やノイズを取り払い、誠実に情報を提供することが1つの在り方ではないでしょうか。

そして相手がどういうことに興味があるか、相手のニーズを知るにはやはり会話が重要ということになります。

3.業務評価について

まず会社は長期的、中期的な目標を持ち、それを実現するための明確な短期的目標を持ち活動すること。実績を把握するには有効なデータを入手し、整理していくこと。目標と実績をチェックし、意思決定者に報告すること。これらのPDCAサイクルを監督する立場として、管理会計を活用しましょう、という内容でした。

これは会社の規模にもよると思うのですが、大企業などでは管理会計という業務はすでにあると思います。売るのは営業、作るのは製造というようにセクションは分かれているが、まだ管理会計という要件がない会社などには確かに管理会計という仕事をちゃんと理解してもらうことは重要ですね。

4.実務領域について

管理会計が関係する仕事範囲を定義していますが、たくさんの種類があります。これら実務領域をすべて管理会計がする…というわけではなく、会社や自分の業務要件次第で認識を置き換えても全く問題ないと思います。具体的には以下の14項目が挙げられていました。

  • コストマネジメント

  • 予算管理

  • 投資評価

  • プロジェクト管理

  • 外部報告

  • 財務戦略

  • 税金対応

  • 資源管理

  • 資金管理

  • リスク管理

  • 製品価格等の決定

  • 内部統制

  • 内部監査

  • 法令順守やコンプライアンス対応

これらの実務別の具体的な内容はまた別の機会に記事にしたいと思います。

まとめ

いろいろと書きましたが、まとめると管理会計士は倫理的な観点を持ちつつ、管理会計の専門性を磨き日々邁進していき、会社もそれを評価することでうまくいきますよ、ということになります。

いかがでしょうか?管理会計も会社ごとにいろいろとあるかと思いますが、ある団体がこんなこともまとめていたんだなぁということで、何かのお役に立てられたなら幸いです。

ご一読ありがとうございました!

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この記事を書いた人
とら

あんも

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