純資産(Equity)はその中の構成で様々な呼び方をしますが、色々とあってわからないので、内容をまとめました。
1.株主資本・自己資本・純資産について
結論から言うと、株主資本≦自己資本≦純資産の関係で、以下の図・式の関係です。

株主資本=資本金+資本剰余金+利益剰余金+自己株式
自己資本=株主資本+その他包括利益累計額(AOCI)
純資産=自己資本+新株予約権+非支配株主持分
これらの違いにより様々な経済指標の情報が変わっていくので、それをまとめていきます。
2.株主資本の経済指標
名前の通り、株主が気にする儲ける力や株主への還元姿勢を図る指標等に活用されます。
ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本×100
株主の出資したお金を使ってどれだけ利益を上げたかを示す指標。ROEが高いほど効率的に設けていると評価できます。一般的に10%を超えると優良企業と言われます。
DOE(株主資本配当率)=年間配当総額÷株主資本×100
株主資本に対し、どれだけの配当を支払ったかを示す指標。当期純利益(P/L)の変動に左右される配当性向と比べ、DOEは株主資本(B/S)を分母とするため、より安定した指標として活用される。
BPS(一株当たり株主資本)=株主資本÷発行済株式数
1株当たりの会社の株主資本を示し、安定性がわかる指標。高いほど企業の財務的な安定性があると評価される。もし会社が解散したら、手元に残る理論上の1株当たりの価値ともいえる。
3.自己資本の経済指標
自己資本は、株主資本に時価評価の要素を加えた、広義の返済不要な資本です。そのため、企業の財務健全性や安定性を測る指標として用いられます。
自己資本比率=自己資本÷総資本(純資産)×100
企業の総資本のうち、返済不要の自己資本がどれくらいかを示す指標で、務安全性を測ることができる。高くなるほど、借入金等の他人資本への依存度が低くなり、倒産しにくい財務体質であると判断される。
負債比率(DEレシオ)=負債÷自己資本×100
自己資本に対し、何倍の負債があるかを示す指標。低くなるほど、借入への依存が少なく、財務的に安全と評価されます。

4.補足・ROICについて
有名な指標である投下資本利益率(ROIC)を補足します。これは企業が事業活動を行うために投じた資金(投下資本)を使って、どれだけ効率的に本業で稼いだかを示す指標です。
ROIC=税引後営業利益÷投下資本×100
ここでの分母は投下資本です。今まで話した、株主資本・自己資本とは異なり、貸借対照表にも出てこないので少しピンとこない人もいるかもしれません。
これは企業が今まで投下した資本を意味しており、株主から集めた株主資本と、銀行等金融機関から集めた(借り入れた)有利子負債の合計を示します。
投下資本=株主資本+有利子負債
投下資本に関する記事は以下にもあるので参考にしてください。