証券アナリスト2次試験の効率的な戦略
420点満点の試験に合格するためには250点程あれば安全ですが、それをどうやってクリアするかの戦略についてまとめます。
合格に必要な点数を一つの目安として上記の通りまとめました。
1.職業倫理は満点が当たり前?
他多くのサイトで職業倫理では満点をとることを推奨していますが、費用対効果も考えたほうがよいです。まず、試験問題はとても多いので時間が足りません。それに対し、職業倫理は記述が多く、満点とるためにしっかりと記述をすると結構時間がかかりますし、本番はどうしても見慣れない問題で焦ります。また、条文を選ぶものもありますが、それをあってるか確認していくとアッという間に時間がかかっていきます。
他の分野で時間をかけてしっかり解答できることも重要で、満点に固執して最初に時間をかけすぎたりせず、ほどほどを意識する気持ちも重要です。
最後に、この分野で一定の点数以下ならそれだけで落ちてしまうことが心配になると思います。ですが証券アナリスト協会のレポートによると、20年度に職業倫理が足りずに落ちた人は0人、19年度は4人だけのようです。1,000人近くの合格者のうちの0.4%もない世界なので心配しすぎなくて良いかと思います。
2.証券分析は意外に難しくない。
この分野は満点の半分のウェイトでやることが多く大変に思う人もいるかもしれません が、これは手堅く100点稼げるおいしい分野です。というのも試験のウェイトが大きい分、過去問で勉強した問題が絶対に被ってくるからです。特に各大問の前半は基礎力を問う問題でほとんどが一度勉強した内容です。後半の難しい記述や数式が分からなくても別にいいや、と思って基礎力をしっかりと固めたらちゃんと半分はとれる手堅い得点源になります。
3.企業分析は数式を覚えたら8割いけるが、時間配分に注意。
公式さえ暗記していたら解答できる問題がほとんどです。ただ問題量が多いことから分かるけど時間をかけすぎると他を解く余裕がなくなるのでスピードが重要になります。
4.経済は分野も広く、山が外れたときのために当たればラッキーと思う。
過去問を見てても出題の傾向が同じものはあれど、常に同じ内容が出るわけではありません。それを手堅く得点にするには各分野を学ぶ必要がありますが、効率が悪いため、ならば学べば絶対に出題される、証券分析や企業倫理の勉強に時間を割くほうがベターです。IS-LMのような出たら得点しやすい問題をしっかりとれるようにして置くようにしましょう。
5.一般教養を高める。
業務で関係している人は良いですが、そうではない人は日経新聞で金融や経済のニュースを少ししっかり読むようにすると勉強と相乗効果が現れやすいです。過去もバブル経済やアベノミクス、トランプ元米国大統領の影響、ESG等が試験に出ました。今後もコロナによる金融政策等様々な時事問題に絡めた試験が出る可能性があり、勉強期間は意識して記事を読んでみてください。
日経新聞以外では、東京の方はテレビ東京のモーニングサテライト等がおすすめです。ともあれ一般の記事で金融や経済について少し気を付けて観ているだけで十分です。