テスト1
公開日: 2021.03.21  | 更新日: 2023.05.07

過去実績からみる証券アナリスト2次試験の配点と出題傾向

2次試験の配点は420点。公式HPでは職業倫理で60点、それ以外で360点とざっくりです。ちなみにですが試験時間が7時間(420分)でそれと同じ数字が満点ですね。

ただ試験を受かるにはその配分をもっと理解しておく方が有利です。

過去の傾向から420点の詳細は以下の通りでした

配点1

<22年6月追記>

2022年度から新制度に変わったために、内容が変わっています。大きなポイントは

  • 試験時間が7時間から6時間に減った!

  • それに合わせて満点が420点から360点に減った!

  • 職業倫理の点数が60点から45点に減る?

になります。これらの情報は協会HPのスタディガイドにある情報になります。点数は60点分減少しているので、職業倫理が15点減っているという情報から、旧カリキュラムの証券分析・企業分析・経済もそれぞれ15点分減少する?という推測はできますが、新制度初年度のため、情報が少ないです。ごっそり証券が消える?応用問題が増える?全くわかりません…。受験生にとって対策が取れない以上、結局やるべき対策は過去通りやるしかないと思うので、ぜひ頑張ってください!以下は過去カリキュラム時にまとめた内容になりますが、過去傾向対策に活用いただけますと幸いです。

合格の条件は証券アナリストHPにて以下の通り記載があります。

1.試験の合否は、上位一定割合の受験者の平均得点を基準として決定されます

2.合格には午前と午後の両方の受験が必要です。

3.4科目の総合得点が合格最低点以上であっても、「職業倫理・行為基準」の得点が一定水準に達しない場合は不合格となります。

1の条件により試験ごとの平均に左右されてしまうので何点取れば合格というのが一概に言えないのですが、概ね50%〜60%ほどが合格の基準値と言われているようです。つまり210点〜252点を取れば良いと言うことです。受かるためという意味では250点を目安に考えたらよいかと思います。

<証券分析の傾向について>

配点2

株式ポートフォリオ戦略、債券ポートフォリオ戦略、投資政策とアセットアロケーションで115点〜165点と証券分析の50%以上。後半は難しい設問ですが前半は毎回パターンが有るため、前半部分だけでもしっかり解答できると手堅く半分は稼げるので勉強が必須です。また国際証券投資・オルタナティブ投資・パフォーマンス評価の内容もアセットアロケーション等に絡んで出題されるため基礎だけは学んでおくと白紙で出すことは避けられるでしょう。

ともかくどの範囲が出ても前半の簡単な数式や論述はしっかり解答できるように勉強することが得点アップに重要です。後半の難しい箇所は自分の得意や理解しやすい分野を少しずつ増やして解答できる範囲を増やしていくのが効率的と思います。また公式HPにも「正解は1つとは限らず、採点に際して解答に至る論旨展開が重視される」とあるので、記述においては部分配点を稼ぐつもりで関連する重要な単語や理論を織り交ぜてとにかく論述してみて下さい。間違えても0点なだけなので、とにかく学んできたことを記述していくことが重要です。

・デリバティブは手堅く30点ほど出るものの、業務で携わっていない人は馴染みない分野なので、基本だけさらっておいて簡単な計算と記述の部分点を狙うのが手堅いと思います。この理解を深めるより、各ポートフォリオ戦略の理解に回したほうが有効です。

・行動ファイナンスと信用リスクモデルは隔年で出るので予想しやすいけれど、それが故に過去三年分のTAC過去問では1年分の過去問しかないことになります。この分野は協会HPの過去問や、古本で確認し、勉強しておくことをおすすめします。

<企業分析の傾向について>

配点3

過去問を解きながら必要な公式を覚えて行けば手堅く解答できます。

・会計制度は偶数年は比較的基礎問題が4問出て、奇数年は2問だけどより詳しく出題される傾向があります。過去、偶数年ではのれん、引当金、退職給付会計、税効果会計等が出ました。過去の奇数年はリース会計、退職給付、ストックオプション、為替予約等が出題されました。

<経済の傾向について>

配点4

・経済は一番配点が少ないです。これはあまり深追いはせず、最近の傾向でよく出るIS-LMやAD-ASが出たら手堅く取れるように勉強することが効果的です。

ミクロ経済学は偶数年に出る傾向が強いです。14年、16年、18年はゲーム理論やナッシュ均衡の問題で統一されていたのですが20年はクールノー均衡が出てきました。ただ22年はゲーム理論の問題に戻りました。今後の傾向はともかくクールノー均衡も更に昔にも出てる範囲なので、この2分野は抑えておくと手堅いです。

・結果として逆に奇数年はマクロ経済が多いですが、出題範囲は年次第なので手広くやるよりも、過去問と同じ内容が出たらラッキーと思い、過去問が難しかったら証券分析等他に注力するのが戦略かと思います。

・試験勉強期間中だけでも良いので、経済に関するニュースに気をつけて見聞きしてるだけでも有効です。時事問題的な内容も出てくるので、適切な単語は良くわからないけれどニュースは見たのでなんとなく解答できる、というのもありです。(証券分析の行動ファイナンスにも影響しますし。)

<企業倫理の傾向について>

ここは勉強すればその分が得点になるのでしっかりと勉強しましょう。仕事で金融に関してなじみがない人はとにかく解いてみて、金融業界の人はこういう悪いことをやる人がいるから倫理規定を重要視してるのかなぁと楽しみながら?解いてみてください。一度勉強すれば感覚はつかめるので、一旦時間をおいて、また試験前に復習して解答方法を定着させ高得点を目指してください。

最後に2次試験の戦略や、受験して思ったことなど以下でもまとめているので宜しければ合わせてご一読いただけましたら幸いです。

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この記事を書いた人
とら

あんも

大企業(製造業)の経理・財務で10年以上。工場・本社・海外と各拠点での業務経験で気づいたこと等をブログにしていきます。
経理・財務に興味がある人や同じ業種で働いている人のキャリアが少しでも豊かになる情報を、ブログを通して提供していきたいと思います。
趣味:
旅行。投資。
資格:
  • 証券アナリスト
  • TOEIC 800点台
  • 簿記2級
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