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公開日: 2026.04.20  | 更新日: 2026.04.20

失敗の科学(読書感想)

マシュー・サイドさんの「失敗の科学」を読んで、JTCの経理財務の立場としてのためになったこと・感想等を自分の備忘録としてまとめます。

1. 進歩を阻む「二つの壁」

なぜ人は失敗から学べないのか、その原因を「外」と「内」で分析。

  • 【外的な壁】非難の文化(犯人探しバイアス)

    • ミスが起きた時、原因究明より「誰のせいか」を優先する組織では、情報は隠蔽される。

    • 対策:

      「公正な文化(ジャスト・カルチャー)」の構築。ミスを個人の責任に帰せず、システムの欠陥として捉える。

  • 【内的な壁】認知的不協和

    • 自分の信念と事実が矛盾した時、人は事実をねじ曲げて「自分は間違っていない」と信じ込む。エリートやベテランほどこの傾向が強い。

    • 対策:

      失敗を「自己否定」ではなく「仮説の更新」と定義し直す。

2. 学習を加速させる「二つのアプローチ」

  • マクロ:クローズドループからオープンループへ

    • 航空業界のように、失敗を即座にデータ化し、全員で共有する仕組みを作る。

    • RCT(ランダム化比較試験)を用い、直感や物語(講釈の誤り)ではなく、客観的なデータで判断する

  • ミクロ:マージナル・ゲイン(微差の蓄積)

    • 大きな問題を切り刻み、小さな改善を積み重ねる(例:プロサイクリングチーム、F1)。

    • 「完璧な計画」よりも「高速な試行錯誤」がイノベーションを生む。

3. 実践的なアクション・マインドセット

  • 事前検死(プレモーテム):

    「もしこのプロジェクトが1年後に失敗したとしたら、原因は何だったか?」をあらかじめ議論し、死角を潰す。

  • 成長型マインドセット:

    失敗は才能の限界ではなく、脳が成長しているサインであると捉える。

  • フィードバックの確保:

    「暗闇でゴルフ」をしない。自分の行動の結果が、すぐに、明確にわかる環境を作る。

.JTC×経理財務におけるポイント

  • 報告を評価する: ミスでもネガティブなことでも報告したことを評価する。叱責すると、ミスは隠される。処罰のアイテムではなく、業務改善するための貴重なデータという考え。

  • なぜは人ではなく、仕組みに対して: ミスをすると無意識で自分を守るためのウソをついてしまったり、記憶を改ざんしてしまう(認知的不協和)。個人の性格・誠実さではなく、人は間違える前提では発生してしまう課題。チームワークやワークフローの仕組み・システムのどこに欠陥があったかに注力

  • マージナル・ゲインを数字で追う: 経理財務こそ数字で語れ。会社法・会計基準等仕組みそのものを変えることはできないけれど、そこに行くまでのプロセスを細かく分解し、1%の改善を積み重ねること。そのためには小さな失敗は重要で、それを学習の機会として、改善を重ねるのが最適。

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この記事を書いた人
あんも

あんも

大企業(製造業)の経理・財務で10年以上。工場・本社・海外と各拠点での業務経験で気づいたこと等をブログにしていきます。
経理・財務に興味がある人や同じ業種で働いている人のキャリアが少しでも豊かになる情報を、ブログを通して提供していきたいと思います。
趣味:
旅行。投資。
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  • 証券アナリスト
  • TOEIC 800点台
  • 簿記2級
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