
【受講レポ】AI経営寄付講座2_事業機能(企画・製造等)
AIについて学びたいと感じていたところ、東京大学大学院 工学系研究科 松尾・岩澤研究室(以下、松尾研)のAI経営 寄付講座 AI Business Insights 2026(以下、AI経営寄付講座)を受講しました。その雑記帳です。
AI関連で昇進や昇給にAI利用が必須といったインセンティブを付けるというニュースを見ましたが、少し違和感に思いました。例えば昇進にはスマホを利用すること、インターネットを利用すること、と聞いて感じる違和感のように、AI利用も一般的になってほしいと思う次第です。もしくは昇進という餌(コスト)で社内情報(サンプル)を収集し分析、新たな業務サービスの展開とかまで考えているなら、流石としか言いようがありません。
講義感想
第3回:AIが変革する企画開発
管理会計としては企画開発は身近な業務で聞いていて面白かったです。
ニュータイプという懐かしい表現が多かったですが、自分なりに意図を咀嚼すると、企画開発に求められる能力にAIスキルが追加されたという理解をしました。ただITスキルといっても多様であるように、AIスキルも多様です。ここからは人次第ですが、事業企画等将来の事業運営を考える立場の人は、できることとその大枠を知っている必要があり、開発に近しい人は、事業が望む目的をとらえて、その具体的な手法を増やすことなのかと感じました。
またAI利用時にどのようなプロンプトを書けばよいか、そのアイデアも頂けたのはありがたかったです。講師曰くプロンプトにはノウハウをかけ、とのこと。それは企業や考えの中にある暗黙知を言語化することになり、AIはその暗黙知を持ってより判断できるようになるという。また、Agentはそのノウハウをパッケージ化する行為で、そのノウハウ(プロンプト)をもとに、参照データを固定する等連携していく形とのこと。
結局、案ずるより産むが易しで、とにかく使いまくってそのノウハウを自分の中にためることが、AI黎明期のビジネスマンの特権だと感じる次第です。
こうしてAI利用が有効になっていくと企業は業務の一部を、AI特化の会社にアウトソースすればよいじゃないかとなるわけですが、その時の助言もあり、アウトソースする際はどこまでをアウトソースするかの定義が重要とのことです。責任はもちろんですが、ノウハウ(プロンプト)迄任せるか等、企業の意志が現れるところですが、ノウハウまで流出させるのは、企業の優位性を他社に流すことにもなるのであまりお勧めはできないなと感じます。
第4回:AIドリブンの調達・購買変革
経理財務の立場からすると不正が多いイメージがあるので、調達・購買は不思議な世界に感じます。それを内部統制や監査でけん制していますが、さらなるチェック体制としてAIが活用できたらより良いなと感じます(講義の趣旨とは全然違う)
調達購買のベテランの勘やコツは当たる、このノウハウをどうAIに覚えさせるかという話がありました。
まず職人気質(調達購買に限らず)な方の話を得るためにお酒を飲めと。それはそうなんだけれど、他社や他国の人がしたらそれは犯罪なのに、業務や社内だと許されるというのは面白いですよね。それだけ貴重で重要な情報なのだと思います。
人のノウハウはともかく、ビジネス情報を学習させ、世界のニュースから将来予想をさせる、という話があり、AIが苦手であろう予測の話でワクワクしました。
エージェントにビジネススキームの情報を入れ、為替・原油・天気等の情報を元に、円高になったので、今が仕入れ時とか、暑くなるので発注を多めに、といった支援をしてくれる仕組みは遠くない未来に精度高く普及するのではと感じました。
第5回:AIによる製造現場の業務変革
製造業のスタッフとして面白かったです。AIへのアレルギーがだいぶ減ったと感じる、という表現は私も確かに!と思いました。
安全・絶対という観点でAIは活用しづらいという表現もあり、そこは夢を持たせずしっかりと断言されたのもよかったです。
どうしても現場はAIに仕事を取られる感覚が強いと思うのですが、AIで置き換えられる仕事はAIに回し、自社開発ややりがいを感じる仕事へシフトする…という話になりましたが、ここは経営者と現場で目線が難しいところだろうなと感じます。
文脈は異なりますが、どういう組織が良いのかという話の中で、講師が固定化の仕組みを作ってしまった組織は進化しないと表現されたのは、とても素晴らしい表現だと思いました。
効率化・自動化と進めていくのはもちろん重要だけれど、どうしてもそれを実施するとそこがベストと思ってしまいがちなので、そこで終わらず、プロセスの前提は日々変化するものと受け止めて行動するマインドが重要、とのことです。
ご一読ありがとうございました。受講を考える方や仕事でAIを活用したい方の一助になれたなら幸いです。
